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【レポート】第2回 CV ドイツ・フライブルク視察ツアーレポート Vol.5[2009年10月16日]

まずこの写真を見てください

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ソーラーエネルギーハウス

皆さんどう思われますか?
前レポートでも紹介しました、ソーラーエネルギーハウスです。
長屋式になっている分譲住宅です。
屋根がすべて太陽光発電と、色使いが特徴ですよね。

しかしこの住宅は「パッシブハウス」というレベルの住宅です。
以下にパッシブハウスの定義をします。

○ 真南に作る
真南に住宅の向きを作ることは非常に重要です。太陽が高度を上げてきた際に一番効率よく日射を建物に入れることができるからです。
(真西、東に作ると流入角度が水平で夏止めることもできず、時間も短い)
開口部・窓ガラス面はできるだけ大きく!南面の50%以上を窓ガラスにする。ただし、窓の断熱性能が非常に重要です。U値1.0W以下であること。
(U値とは窓の熱が逃げにくさを表す。ちなみに日本の高性能サッシでも3.0W程度)
大きな窓ガラスから、光を入れますので非常に暖かくなります。
ですが、夏は非常に困りますよね。ですから日射の流入計算をして必要最適な庇の長さを設定しています。ですので写真の通り南面には長い庇、1階のためにバルコニーが必要です。
夏は、南中高度(太陽の最高到達点)が高いので角度的に日射が入らなくなります。冬は逆に南中高度が低いので常に日中太陽が照らす限り光を取り込もうという考えです。

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ダビンチ外観

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ダビンチ南面

当然ですが、西面、東面は直射日光が真横から入ってくるのであまり窓ガラスは無いほうが好ましいです。
北面は直射日光が入らない窓で安定した明るさは提供できます。
西、東面に比べると窓がとりやすいかもしれません。
通風をさせるときの窓としても有効です。

○ 断熱材強化
屋根の断熱材の厚み35センチ~40センチ壁の断熱材の厚み30センチ~35センチ
床の断熱材の厚み25センチ~30センチ
断熱材は安いものでグラスウール、ロックウールEPS(発砲スチレン)が多く使われるが、現在は調湿の観点からセルロースファイバー、木質繊維断熱材のほうへ移行している傾向がある。

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壁構造一般

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外壁から見た壁構造

○ 気密性を高める
気密性能を高めることは当たり前である。断熱材の内側には安い建築工法でも写真のようなOSB合板が必ず施工されている。日本のようなベーバーバリアと呼ばれるビニールシートの施工は見られない完全に室内と断熱層を縁を切る施工がなされている。結果として多少断熱材の性能に問題がある、グラスウールもこの縁を切るという概念で使用されている。

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室内側の壁

○ 換気をする
冬場には、熱変換効率80%以上の熱交換型の換気システムを搭載する。換気に関しては1時間に0.5回(2時間に1回交換をする)換気できる性能のものがあることが重要で、確実に2時間に1回交換をするということは熱ロスに他ならない。
概ね0.2回から0.3回の換気交換をしている

ここにはいくつか日本の設計要領に矛盾を感じる。シックハウスの元となるような、新建材を使用することを承認しておきながら、換気回数は0.5回を義務付ける?逆に換気を減らしてもいいような建材、仕様にしていくほうが重要ではないかと感じます


○ 中で人が生活すること
パッシブハウスの性能があると、リビングを30m2の部屋と過程します。このときには500ワットの熱量があれば無暖房でも大丈夫といわれています。
このとき大人は1名110W2名で220W
ろうそく1本60W4本で240W合計460W
この状態ではほとんど無暖房でもいける計算です。

このように現在の日本の建築とは程遠い断熱強化され、かつ自然の力に逆らわないパッシブの理論もきっちり住宅建築に生かされています。
結果年間の光熱費が1から2万円という住宅が実際に建築されることになります。

でも、皆さんドイツは夏涼しいでしょう?という話がありますが・・・ドイツも夏は暑いんです。35度を越える日もあるようです。

その夏を涼しくかつエネルギーを使わない過ごし方・・・これもパッシブの知識が生かされています。