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エネルギー自立地域経済好循環 × イノベーション 
                 持続可能なまちづくり

CV合同視察、2012年夏も無事に修了しました

2012年6月5日~10日の日程で、クラブ・ヴォーバンでは、ドイツにおける持続可能な建築/まちづくりの合同視察を行いました。

今回の最初の訪問地は、ハム市、エコセンターNRW。建築、物理学の専門家集団を20名ほど抱え、建築家への講習、自治体へのコンサル、国の法制度変更の際のシンクタンクなどを主たる業務としているエコセンターで、ドイツの建築にかかわる法制度とその推移について、省エネ建築の現状、そして建材や設計での持続可能性についてのレクチャーを受けました。その後、ハム市で新築中の現場を見てきています。

翌日は、ドルトムント市で現在開発中のフェニックス湖畔のまちづくりについてレクチャーを受け、視察するとともに、ランドマークとして設置されているプラスエネルギーハウスを見学、解説を受けました。Bプラン策定時にどこまで日射取得を考慮するのか、最新のシュミレーションプログラムの実例などについても、実務者から解説を受け、ミクロだけではなく、マクロの対策が必要だと、参加者は刺激を受けたようです。

その後、フライブルク市に拠点を移し、いつものように、ヴォーバン住宅地の視察。あいにくの雨だったですが、デザイン性や交通も含んだまちづくりの配慮について説明がありました。さらに、フライブルク市内中心部で市街地の活性化について、肌で体験していただけたのではないかと思います。

次の日は、早朝から持続可能な森林経営について、森を歩きながらのレクチャー、その後、フライブルク市内で木造建築の工務店を訪問し、完成後の物件の視察と、新築中の現場を訪問しました。また、黒い森南部の地域の中小の工務店、建築家、エネルギー設備関連の事業者が30社集まって設立された展示場を訪問しました。ここには、現在の各種工法の壁や屋根、開口部の断面模型が数多く設置されていたため、参加者の関心は大きかったようです。また、森林の話と合わせて、木材チェーンのレクチャーもありました。

最終日は、フランス・ストラスブール市を訪問し、世界遺産の木組みの家や欧州議会を見学しました。

今回は、夜の食事会も議論で大いに盛り上がり、参加者の皆さんの意識向上、変革、そして新しいビジネスモデルの模索に大いに役立てた視察プログラムだったとの感想もいただきました。