「再エネや省エネを含む、低炭素型の都市計画など“持続可能なまちづくり”に関心のある十代、二十代の学生や社会人が、組織の枠を超えてネットワークできる場づくりを提供・サポートしよう!」ということで始まったサークル。
第三回目は、今回は、マンションなどの省エネコンサルを手掛ける、クラブヴォーバン理事の中谷哲郎から「旧東ドイツで進行中 団地・学校まちごと再生計画」について。「持続可能なまちづくり」のためには、省エネ・再エネを駆使して地域で回したお金を、何に投資するか?が重要なポイントで、お金を節約しため込むだけではなく、子どもたちや未来が豊かになるために投資をすることが、その地域にとって重要であるという話でした。
その最新事例として、ドイツの小中学校で進んでいる、断熱改修の例をいくつか紹介。教室の隅々や体育館まで、22~25℃の室温で保たれている高断熱の学習環境は、子どもたちが快適に学習できるのみならず、学習効率も上がります。ドイツでは教室の温度が27℃を超えると、なんと校長先生の権限で休校にできるそう!
ポツダム近郊のガーデンシティ・ドレ―ヴィッツの団地ごとまるごと省エネ改修のプロジェクト事例においても、団地の改修の前にまず、広大な駐車場の緑地公園化と小学校の断熱改修からスタート。団地が建設されて30年、建物は古くなり、少子高齢化が進み、治安もよくなかった団地。団地の省エネ改修後は、光熱費が従来の半分。そこに住む人々のアイデンティティ “「Civic Pride」を取り戻す“ がキーワードで、現在、子どもを持つ若い世帯の入居が増えているそうです。
今回も、懇親会で遅くまで残って熱心に質問したり話に聞き入る人が何人かいて、頼もしい会になりました。